京都の中小企業のAI活用・DXの始め方|商工会議所・商工会の講座から

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この記事の要点

  • 京都の中小企業がAI活用・DXを始めるときは、①経営者が楽にしたい仕事を1つ決める、②商工会議所・商工会のセミナーや京都府よろず支援拠点などの公的な機会で基本を知る、③社内に広げる段階で、業務を見ながら一緒に進める支援先を決める、の順が進めやすい方法です。
  • 京都では、商工会議所や商工会がGoogleツールや生成AIの講座を開く機会も増えています。株式会社善も、宇治商工会議所(2025年11月)や大山崎町商工会との共同企画(2026年8月、オンライン)で講座を担当しました。
  • 特別なツールを増やす前に、すでに使っているメール・表計算・クラウドの使い方を見直すことが、DXのいちばん確実な入り口です。

「DXやAIが大事なのは分かるが、うちのような小さな会社では何から手をつければよいのか」。京都府内の中小企業や小規模事業者から、よく聞く声です。伝統的な商いや製造、観光、サービスなど業種はさまざまでも、「人手が足りない」「事務作業に時間を取られる」という悩みは共通しています。

この記事では、京都の中小企業がAI活用・DXを始めるときの進め方と、地域で使える相談先、株式会社善が京都で担当した講座(事実のみ)を紹介します。株式会社善は京都に事務所はありませんが、大阪本社から伺える範囲として、京都の皆さまのご相談をお受けしています。

京都の中小企業がAI活用・DXを始める3つのステップ

京都の中小企業がAI活用・DXを始める3つのステップを示す図。左から「楽にしたい仕事を1つ決める(経営者)」「商工会議所・商工会の講座や公的窓口で基本を知る」「業務を見ながら一緒に進める相手を決める」の3枚のカードが矢印でつながり、背景に京都の町家と五重塔のシルエットが描かれている
ツール選びより先に、楽にしたい仕事を決めるのが近道です

ステップ1:楽にしたい仕事を1つ決める

毎日・毎週発生して時間がかかっている仕事を1つ選びます。たとえば、予約や問い合わせの受付、見積もりや請求の書類づくり、日報のまとめ、お知らせ文の作成などです。洗い出し方は「業務の見える化とは?」で紹介しています。

ステップ2:地域の講座や公的な窓口で基本を知る

京都府内では、商工会議所や商工会、京都府よろず支援拠点、京都産業21などで、デジタル化やAIに関する相談やセミナーの機会があります。経営者や担当者がここで基本を知っておくと、次の段階で支援先の提案を判断しやすくなります。

ステップ3:業務を見ながら一緒に進める相手を決める

「この仕事で使いたい」が見えてきたら、社内の担当者を決め、研修、仕組みづくり、外部のAI担当者など必要な支援を組み合わせます。支援先の選び方は「AI導入支援会社の選び方」をご覧ください。

京都府内の主な相談先

※2026年10月時点の情報です。窓口の名称や事業の内容は年度などで変わることがあります。

相談先 どんな所か こんなときに
京都府よろず支援拠点 国が設置する、中小企業・小規模事業者のための無料の経営相談所 経営課題の整理から、IT・デジタル化まで幅広く相談したい
公益財団法人 京都産業21 京都府内の中小企業の経営や技術、販路などを支援する機関 府の支援制度や専門家の情報を知りたい
商工会議所(京都・宇治など) 地域の事業者向けの経営相談・セミナー・交流 地元の講座に参加したい、補助金の相談をしたい
商工会(京都府商工会連合会・各町の商工会) 町村部の小規模事業者の経営支援 身近な窓口で相談したい

相談の内容やセミナーは時期によって変わります。最新の情報は各機関の公式サイトで確認してください。

株式会社善が京都で担当した講座

株式会社善がこれまでに京都府内の団体と行った講座は、次のとおりです。

  • 宇治商工会議所:2025年11月26日、「Googleツールで始めるDX講座 初級編」を開催しました。
  • 大山崎町商工会:2026年8月21日、大山崎町商工会と、株式会社善が運営するGoogleツールの学びのコミュニティ「G-Labo」のコラボ企画として、GeminiとGASで名刺管理の仕組みを作るウェビナーをオンラインで開催しました。名刺を撮影すると情報を読み取り、スプレッドシートに整理する仕組みを、ハンズオン形式で一つずつ作りました。

どちらも、新しい高価なツールではなく、多くの事業者がすでに使っている Google のツールを入り口にしたDXの講座です。商工会・商工会議所でのセミナーの組み立て方は「商工会・商工会議所で生成AIセミナーを開くには」で紹介しています。

京都の中小企業に合うAI活用・DXの例

よくある悩み まず試せること 使う道具の例
電話やメールの問い合わせ対応に追われる 受付をフォームにまとめ、返信の下書きを生成AIに手伝わせる Googleフォーム、スプレッドシート、生成AI
名刺や顧客情報が散らばっている 名刺を撮影して一覧にする仕組みを作る スプレッドシート、GAS、Gemini
多言語の案内文を作る手間がかかる 生成AIで下書きを作り、人が確認して仕上げる 生成AI(出力は必ず人が確認)
紙の日報や作業記録の集計が大変 スマホから入力し、自動で集計する フォーム、AppSheet、スプレッドシート

具体的な自動化の例は「スプレッドシート自動化の事例10選」で紹介しています。生成AIに入力してよい情報は、個人情報保護委員会の注意喚起も踏まえて社内ルールで決めておきましょう。

名刺管理の仕組みを作る流れを示す図。「名刺をスマホで撮影」から「Geminiで文字を読み取る」「GASでスプレッドシートに整理」「一覧から検索・活用」へと4つのカードが矢印でつながり、下に「大山崎町商工会×G-Labo ウェビナーで扱ったテーマ」のラベルが付いている
身近なGoogleツールの組み合わせで、小さな仕組みから始められます

最初の1か月でやることの例

週 やること 誰が
1週目 楽にしたい仕事を1つ決め、今のやり方を書き出す 経営者・担当者
2週目 入力してよい情報など、最低限のルールを決める。地域の講座や相談窓口の予定を調べる 経営者
3週目 その仕事で生成AIやGoogleツールを試し、うまくいった手順を残す 担当者
4週目 結果を振り返り、続けるか・広げるか・支援を頼むかを決める 経営者・担当者

最初の1か月は、成果の大きさより「社内で一度うまくいった」という体験をつくることを目指します。ルールの作り方は「生成AIの社内ガイドラインの作り方」をご覧ください。

京都でAI活用・DXを進めるときのポイント

  • 今あるツールから始める:Google Workspace や Microsoft 365 にもAIの機能が加わっています。新しいツールを増やす前に、今あるツールでできることを確認しましょう。
  • 小さな仕組みで成功体験をつくる:名刺管理や受付フォームなど、1〜2週間で形になるものから始めると、社内の理解が得やすくなります。
  • 顔を合わせて進める:地域の中小企業では、実際に会って現場を見ながら話すほうが、話が早く進むことがよくあります。
  • 学びの場を続ける:講座を一度受けて終わりにせず、社内で教え合う場や、無料のコミュニティを活用します。

京都の中小企業や小規模事業者では、少人数で多くの仕事を兼ねていることがよくあります。だからこそ、一人が抱えている転記や集計などの作業を一つ仕組みにするだけでも、効果を実感しやすくなります。大きな計画を立てる前に、「この作業がなくなったら助かる」という声を社内で集めることから始めてみてください。うまくいった取り組みは、地域の講座や商工会議所・商工会の場で共有すると、ほかの事業者との学び合いにもつながります。

株式会社善のご支援(京都の皆さまへ)

株式会社善は大阪市中央区に本社を置き、AI活用支援サービス「ゼンシン」として、AI人材レンタル(社外のAI担当者が業務の見える化から定着まで伴走)、AI実践研修(自社の実務を題材にした研修)、業務アプリ・システム開発(GAS・AppSheet など Google Workspace 中心)を提供しています。京都に事務所はありませんが、必要なときは現場に足を運び、オンラインとも組み合わせてご支援します。商工会議所・商工会のセミナー講師のご相談もお受けしています。参加無料の学びのコミュニティ「G-Labo」(累計受講者3,000名超)もご活用ください。

よくある質問

京都で無料でAI活用やDXの相談ができる窓口はありますか?

国が設置する京都府よろず支援拠点は、中小企業・小規模事業者のための無料の経営相談所です。京都産業21や、各地の商工会議所・商工会でも相談やセミナーの機会があります。内容は時期によって変わるため、各公式サイトで確認してください。


小規模な事業者でもDXに取り組めますか?

取り組めます。大がかりなシステムより、問い合わせの受付をフォームにする、名刺を一覧にするなど、身近な作業を一つずつ仕組みにするほうが、小規模な事業者には効果が分かりやすい方法です。


株式会社善は京都に事務所がありますか?

京都に事務所はありません。大阪本社から伺える範囲で、オンラインとも組み合わせてご支援しています。伺う日程はご状況に合わせてご提案します。


商工会議所や商工会のセミナー講師を頼めますか?

ご相談いただけます。これまでに宇治商工会議所での講座や、大山崎町商工会との共同企画のウェビナーを担当しました。テーマや時間、形式(会場・オンライン)はご要望に合わせてご提案します。

DXとAI活用は何が違いますか?

DXはデジタルの力で仕事の進め方や事業のあり方を変えていく取り組み全体を、AI活用はその中で生成AIなどを使う取り組みを指すことが多いです。中小企業では、まず今ある仕事の流れを見直し、その中でAIが役立つ場面を探すと進めやすくなります。

まとめ

  • 京都の中小企業のAI活用・DXは「楽にしたい仕事を決める」「地域の講座・公的窓口で基本を知る」「一緒に進める相手を決める」の順で進めます。
  • 京都府よろず支援拠点、京都産業21、商工会議所・商工会などの公的な機会を、最初の整理に活用しましょう。
  • 株式会社善は、宇治商工会議所と大山崎町商工会(共同企画)で、Googleツールを入り口にした講座を担当しました。

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参考資料・出典

制度やサービスの内容は変更される場合があります。公開日・更新日とあわせて、各公式資料の最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社善 / 善のAX研究所

福祉の現場から始まった株式会社善が運営するコラムです。AI・Googleツール・業務改善について、日々の実務に役立つ考え方をお届けします。

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