社外IT担当者とは?できること・選び方

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この記事の要点

  • 社外IT担当者とは、社員として採用せずに、ITの相談、業務の整理、ツールの導入、運用の支援を任せられる外部の人材です。
  • 社内に詳しい人がいない会社でも、必要な時間だけ専門家の力を借りられます。生成AIの活用を中心に任せたい場合は「社外AI担当者(AI人材レンタル)」という形もあります。
  • 選ぶときは「相談だけか実務までか」「対応時間と連絡方法」「得意分野」「記録が社内に残るか」の4点を確認し、一つの業務で小さく試してから広げましょう。

社外IT担当者は、採用せずにITの相談、業務整理、ツール導入、運用支援を頼める外部人材です。「パソコンやアカウントのことを聞ける人がいない」「ツールを入れたいが、何を選べばいいか分からない」「担当者が一人で抱え込んでいる」。こうした悩みを持つ中小企業にとって、現実的な選択肢の一つです。

この記事では、社外IT担当者にできること、社内の担当者や社外AI担当者との違い、頼む前に確認したいこと、小さく試す手順を紹介します。

社外IT担当者にできること

社外IT担当者に任せられる仕事は、会社によってさまざまです。代表的なものを整理しました。

分野 任せられる仕事の例
相談 「このツールは必要?」「この設定で大丈夫?」といった日々の相談への回答
業務の整理 業務の流れの書き出し、ムダな作業や二重入力の発見
ツールの導入 Google Workspaceなどの初期設定、アカウントや共有の整理、使い方の説明
仕組みづくり フォームやスプレッドシートの整備、簡単な自動化
運用の支援 手順書の作成、社員からの質問対応、定期的な見直し

一方で、パソコンやネットワーク機器の故障対応など、現地での作業が必要な仕事は、契約の範囲に含まれるかを事前に確認が必要です。何を任せたいかをはっきりさせてから相談すると、合う相手を選びやすくなります。

社内担当者・社外AI担当者との違い

比べる点 社内のIT担当者 社外IT担当者 社外AI担当者(AI人材レンタル)
立場 社員 外部の専門家 外部の専門家
主な役割 社内のIT全般 ITの相談・導入・運用 生成AIの活用と、そのための業務の見える化・定着
関わる時間 常に社内にいる 契約で決めた時間・範囲 契約で決めた稼働時間
始めるまで 採用・育成が必要 比較的早い 比較的早い

生成AIの活用を中心に任せたい場合は、AIに詳しい人材に社外のAI担当者として関わってもらう「AI人材レンタル」という形もあります。違いや向いている会社は「AI人材レンタルとは?派遣・採用・コンサルとの違いと向いている会社」で詳しく解説しています。社内に担当者を置くべきかどうかで迷う場合は、まず社外の力を借りて、必要な仕事量や役割を見極めるのも一つの方法です。

社内のIT担当者、社外IT担当者、社外AI担当者の3つを横に並べた比較図。それぞれの人物アイコンの下に「立場」「主な役割」「関わる時間」の3段の帯があり、社外の2つは会社の建物の外側から点線でつながっている。社外AI担当者の役割の帯にはAIのきらめきアイコンが付いている
社内の担当者、社外IT担当者、社外AI担当者は、立場と役割、関わる時間が違います

最初に、対象にする仕事を一つ決める

担当者が一人で抱えている仕事を、頻度・所要時間・判断が必要な場面に分けます。

「会社全体を効率化する」のような大きな目標だけでは、確認する範囲が広がりすぎます。誰が、いつ、何を受け取り、どこで困っているかを、実際の作業に沿って書き出します。いま使っている表や帳票があれば、作り直さずそのまま確認材料にします。書き出し方は「業務の見える化とは?やり方5ステップ」でも紹介しています。

現在の仕事は、次の4つに分けると、改善する場所を見つけやすくなります。

  1. 入力:受け取る情報
  2. 作業:担当者と手順
  3. 確認:判断する人
  4. 完了:保存・共有

選ぶときに確認する4つの項目

  1. 相談だけか、実務まで必要か:助言だけで十分か、設定や手順書づくりなど手を動かす作業まで頼みたいかを決めます。
  2. 対応時間と連絡方法:月に何時間関わってもらうか、チャット・メール・オンライン会議のどれで連絡するか、急ぎのときはどうするかを確認します。
  3. 得意分野と不得意分野:Google Workspace、生成AI、業務アプリなど、得意な分野を聞きます。不得意な分野をはっきり言ってくれる相手は信頼できます。
  4. 作業記録が社内に残るか:やり取りや手順書、設定の記録が、自社の共有ドライブなどに残るかを確認します。契約が終わったあとに困らないための大切な点です。

すべてを一度に決める必要はありません。分からない項目には「未確認」と書き、誰がいつ確認するかを決めます。曖昧なまま進めるより、判断待ちの項目を見えるようにした方が作業は止まりにくくなります。外部の人と情報をやり取りするときのルールは、IPAの「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」も参考になります。

費用の決まり方

社外IT担当者の費用は、主に「1か月に関わる時間」「期間」「作業の範囲(相談中心か、実務まで含むか)」で決まります。金額だけで比べず、1か月で何をしてもらえるのか、作ったものが誰のものになるのかを確認しましょう。

小さく試す手順

  1. 対象を決める:一つの業務と担当者を決めます。
  2. 現在の手順を確認する:資料、入力項目、確認方法を集めます。
  3. 一週間から試す:範囲を広げず、実際の仕事で使います。
  4. 結果を記録する:時間、修正回数、困った場面を残します。
  5. 続け方を決める:担当者、手順、相談先を決めます。

一つの業務で試し、記録を見てから続け方を決めます。

小さく試す5つのステップを円形のサイクルで示した図。「対象を決める」→「手順を確認する」→「一週間試す」→「結果を記録する」→「続け方を決める」が時計回りに矢印でつながり、中央に「一つの業務から」と書くためのラベル枠がある
一つの業務で試し、記録を見て続け方を決める。このサイクルを回しながら範囲を広げます

実際の仕事に置き換える例

毎週の集計、問い合わせ対応、会議資料の準備など、一つの仕事だけを対象にして外部人材と進めます。

確認する場面 確認する内容 残すもの
始める前 対象業務、担当者、期限 業務一覧、担当表、引き継ぎメモ
試している間 迷った操作、修正した内容 操作メモ、質問一覧
試した後 続けるか、直すか、やめるか 振り返りメモ、次の担当

よくあるつまずき

最初から範囲を広げすぎる

部署や機能を増やすほど、確認する人と情報が増えます。最初は一つの作業だけで試し、続けられると分かってから範囲を広げます。

担当者と確認者が決まっていない

作る人だけでなく、結果を確認する人も決めます。AIや自動化を使う場合も、最終確認を人が行う場面を残します。

導入した後の記録がない

「便利になった気がする」だけでは、続ける判断ができません。作業時間、修正回数、問い合わせ件数など、確認できるものを一つ決めます。

導入前と導入後で同じ項目を確認すると、続けるかどうかを判断できます。

導入前:現在の状態を記録 導入後:同じ条件で比較
作業時間 短くなった時間
手戻り 減った修正
対応漏れ 防げた漏れ
担当者の負担 続けられる手順

ゼンシンで支援できること

ご相談の際に現在の仕事を確認し、AI人材レンタル、業務アプリ・システム開発、AI実践研修のどれが合うかを整理します。サービスを先に決めるのではなく、困っている作業から確認します。

よくある質問

何から確認すればよいですか?

毎週または毎月繰り返している作業を一つ選び、担当者と使っている資料を確認します。


詳しい担当者が社内にいなくても進められますか?

進められます。現在の作業を説明できる方と、社内で判断できる方がいれば、必要な情報を一緒に整理できます。


最初からシステムを作る必要がありますか?

ありません。手順の見直しや既存ツールの設定だけで改善できる場合もあります。


社外IT担当者と社外AI担当者は何が違いますか?

社外IT担当者はITの相談・導入・運用を幅広く支援します。社外AI担当者(AI人材レンタル)は、生成AIの活用と、そのための業務の見える化や定着に重点を置いて支援します。任せたい内容に合わせて選びましょう。


社外の人に社内の情報を見せても大丈夫ですか?

秘密保持の取り決めを結び、見せる情報とアカウントの権限を必要な範囲に絞れば、安全に進めやすくなります。作業の記録は自社の共有ドライブに残してもらいましょう。

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参考資料・出典

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この記事を書いた人

株式会社善 / 善のAX研究所

福祉の現場から始まった株式会社善が運営するコラムです。AI・Googleツール・業務改善について、日々の実務に役立つ考え方をお届けします。

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